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45km/hオーバーで警察に捕まって前科者の危機だったけど無罪放免された話

先日家族旅行で片側2車線の高速道路を走行していました。

道路はすいていたのですが、ちょうどトラックが何台か連なっていて邪魔な状況。

さっさと追い抜かそうと、速度を上げたところ、下り坂ということもあって、ちょっと速度が出すぎて145kmほどに。

バックミラーを見ると、果敢に後ろをついてくる一台の黒いセダン。

「あれ?」と思ってエンジンブレーキを掛けて速度を落としながらバックミラーを注視していると、突然光る赤色灯。

「ヤバイ!覆面だ!」と、瞬時にブレーキをかけ急いで追い越し車線から走行車線に。

しかし覆面パトカー猛スピードではあっという間に追いつき、前に割り込むと「パトカーに続け」のLED表示がチカチカ。

2kmほど先のインターチェンジにある緊急車両専用の進入路にドナドナされてしまいました。

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45km/hのスピード違反というとゴールド免許におさらばするどころか、赤切符です。

略式裁判です。罰金8万円~です。

しかしある知識のおかげで、この困難を乗り切ることができました。

無罪放免です。いえ、正確に言うと、「交通指導」を受けただけです。そんな経験を今日は紹介します。

 

割に合わない交通規則

事故等も多発する中で、交通ルールはしっかりと守らなくてはいけないのはもちろんのこと。

自爆事故ならともかく、他社を巻き込む事故は絶対に避けなければいけないことです。

しかし、一方で、田舎の高速道路で誰も走っていないのに100km/hを順守するかというとそれはちょっと・・・

近年トラックやバスは速度抑制装置が装備されており、100km/h以上の速度が上がらないようになっています。

しかし速度抑制装置も微妙に設定速度が違い、99km/hのバスもあれば、101km/hのトラックも。

そうすると、99km/hのバスを101km/hのトラックが追い抜かそうとするんですよね。速度差2km/hです。1秒あたり0.5mです。

時速2km/hで、10mのバスを抜かすためには前後5mの車間距離を考慮すると、およそ30秒かかってしまいます。

速度差2k/hmどころか、速度差が1km/hや、最悪の場合、0.5km/hの場合もあります。

それを待つのを嫌って一時的にスピードを出してしまうことがありますよね。

私もすいません、それもあって速度を出しすぎてしまいました。

45kmオーバーでした。いいわけですね。反省しきりです、すいません。

 

 

その日いったい何が起きたのか?

当日の話をしよう。平日の昼間、私は家族を載せて高速道路をドライブ中だった。

走行車線にトラックやバスが連なっていたため、追い越し車線に車線変更するや否やエンジンをふかした。

快晴の気持ちい空の中、やや下り坂となっていた道で、速度は145km/hほどを記録した。

ほどなく、バックミラーにわざわざ私の車の後ろに車線変更した車が映った。約100mほど後ろの距離だ。

いまどき黒いセダンは目立つ。覆面パトカーの怪しい雰囲気を感じすぐにエンジンブレーキをかけて125km/hほどに速度を落とし様子をみていると、黒いセダンは赤色灯を点灯させた。やはり覆面パトカーだ。

怪しいと思い注視していた私は、赤色灯が点灯するや否や後方に注意しつつブレーキをふみ105km/hまで速度を落とした。赤色灯を点灯させた状態では追尾できていない、速度測定の前に十分に速度を落としたはずだ。そう確信していた私をあざ笑うように、覆面パトカーは私の車の隣まで加速してきて「パトカーについてきてください」とマイクで呼びながら助手席の隊員が手招きする。

いまどきは、路側に不用意の停車しての取り締まりは行われないようだ。

覆面パトカーが点灯させる「パトカーにつづけ」というLEDメッセージを見ながら、覆面パトカーの後方をついていくさまは、まるで連行されるドナドナ状態。周りの車からの視線が痛い。

約2kmほどドナドナ走行が続き、次のインターチェンジに設けられた緊急車両専用の進入路に停止させられた。

 

大きく息を吸うと、手元のiphoneのボイスレコーダーアプリを立ち上げた。

確かに一時的に145km/h出したのは事実だ。しかし頭の片隅にあったのが、過去にインターネットで仕入れた知識「スピード違反の取締は、違反車両の後方で赤色灯を点灯させながら200m追尾し、速度を測定しなくてはならない。」というスピード違反の取締方法の警察内規だ。

さらに、緊急自動車が制限速度を超えて取締を行う際には、サイレンは鳴らさずとも、必ず赤色灯をつけなければならないと法で決められている。パトカーが追尾していた際に赤色灯をつけたのは最後の一瞬だった。

 

明らかにパトカーは、法と、内規に反した測定だ。これで切符を切ろうとするのは正しい取り締まりではない。

○○県警よ、いざ勝負だ。

 

緊急自動車は、緊急の用務のため運転するときは、サイレンを鳴らし、かつ、赤色の警光灯をつけなければならない。 ただし、警察用自動車が違反車両を取り締まる場合において、特に必要があると認めるときは、サイレンを鳴らすことを要しない(道路交通法施行令14条)。

 

 

そしてパトカーとの戦いが始まった。

安全なところに停止されるや否や、助手席から降りた高速隊員は私に言った。

警「スピードちょっと出しすぎてたよね」

私「そうですか?確かに100km/hはちょっと超えてましたかね~」

警「どれくらい出てた?」

私「せいぜい105km/hくらいですよ」

警「そんなことないよ、もっと出てたよ」

私「どれくらいですか?」

警「じゃあパトカーに来てもらえる?」

私「出してたスピードを見せてくださいよ」

警「プリントするには、認めてもらわないとダメなんだけど認めるってこと?」←ここ重要※1

私「追尾しているときには、赤色灯を点けてなかったでしょ?そちらが車線変更してきてから、赤色灯を点灯させる瞬間もバックミラーでずっと見てたけど、赤色灯を点けて追尾されていた時の速度は間違いなく105km/hくらいでしたよ」

警「もっと出してたよ。ブレーキ踏む前。こっちは赤色灯を点ける前に測定したから」←これアウト※2

私「何km/hくらいでてました?」

警「10km/hや20km/hのオーバーじゃないよ」

私「でも赤色灯を点けずに速度制限を超えて追尾したらパトカーが違法行為ですよね」←勝利を確信※3

警「いや・・・赤色灯は出して追尾したよ

私「えっ?さっきは赤色灯出す前に測定したって言ったけど。録音聞く?」←ボイスアプリを見せる※4

警「・・・・・・・・・・ちょっと待ってて」

 

パトカーへ向かう警察官が戻ってくると・・・

 

警「今回は切符は切らないで「交通指導」って形にするから」←俺ガッツポーズ

私「えっ?交通指導って?」

警「取り締まってるとこみんな見てるから何もしないわけにはいかないでしょ。はい、免許証出して」←ここも重要※5

私「ほ~い」

 

そして戦いは終わった。完全勝利だ。

 

お粗末な計測をする警察と、騙される違反者たち

今回は完全に警察官が完全にお粗末だったため、切符を切られずに済んだ。

そもそも警察車両といえど、制限速度を超えた取締をするためには、赤色灯をつける必要がある。そしてその状態で200m追尾して測定する必要がある。

ここで注意するのは、法で定めているのは「赤色の警光灯」とだけである。

パトカー上部に付いているパトランプ赤色灯と解釈するのが自然だが、警察は、これを前部フロントグリル内の赤色警告灯でもよいと解釈する。

この前部の警告灯は、パトランプとは異なり、フラッシュライトのような独特の光り方で追尾中も気づかれにくい。

 

しかしパトランプよりはるかに目立たないが、それでもバックミラー越しには必ずわかるものだ。

高速道路を走るときには、必ず後続車両にも目を向けたい。

 

今回私は、前部の警告灯が光り始めた瞬間を目撃して、すぐに105km/hに減速した。

警察も、赤色灯をつけた状態で計測できたのは105km/hだったはずだ。

今回のパトカーは、赤色灯を点けた時の減速を警戒してか、赤色灯を点灯していない状態(125km/h)で速度計測をしていたようだ。しかし、赤色灯を点灯させずに速度超過しながら、違反者を追尾することは、内規に違反するどころか、道路交通法施行令に違反する行為だ。

今回は、私が「赤色灯を点けていなかったでしょ!」と突然指摘したため、お巡りさんが、ポロッと「出す前に測定した」と話してしまい、それを録音していたことが勝利の大きな要因だ。

 

これも怪しいクラウンが車線変更で私の後ろに車線変更してから、前部の警告灯が光り始めた瞬間を全て目撃していたため、確信をもってやり取りができた。また、赤色灯を点けて200m追尾しなくてはいけないというルールも知っていたため、強気で交渉に臨めた。

そうはいってもドライブレコーダーで記録しているわけではないので、警察官が「いや、赤色灯つけて200m追尾したよ」と言えば、水掛け論で負けてしまう可能性もあった。

幸い、今回ボイスレコーダーで記録中に「赤色灯の点灯前に測定した速度」ということを警察官が喋ってくれたおかげだ。

 

何も言わなければ、速度違反として取り締まられていただろう。

速度違反をしたならばそれなりに制裁を受けるのは仕方がないことだが、それも適切な取り締まりであればの話だ。

今回のような違法な取り締まりに対しては、しっかりと伝えるべきは伝えるべきである。

 

もみ消しは可能なのか?ポイントは署内での言い訳と、市民への言い訳。

今回の件で疑問に思うのが、一度取締で停止させたのに、警察官の裁量で厳重指導っていう取り扱いにできるのかということだ。

新聞報道でも、取締対象が警察官だったり、知り合いだったことが分かったので、見逃してあげた場合、後日発覚するケースが多い。

そこでポイントになるのが警察官のこのセリフだ。

警「プリントするには、認めてもらわないとダメなんだけど認めるってこと?」←ここ重要※1

通常、違反車両の後ろをパトカーが追尾して、一定間隔を保つと、パトカーの速度=違反車両の速度として、その時の速度を取締用の速度計が一旦保持する。保持した速度を印刷をすると、紙に印刷されるとともに、速度計にも印刷履歴が記録される。

おそらく、一度印刷すると、記録として残ってしまい、警察官の判断で違反がなかったことにすることは出来ない

もみ消しで発覚するほとんどのケースが、一度違反があったことが速度計で記録されているのに、違反として取締が行われていないことが判明したからだろう。

 

私の件ではどうだろう。

速度計に違反速度は保持されていたが、印刷はされていなかった。これは警察側が取締に自信がなかったのか、違反者が違反を確認した後に印刷する決まりなのかはわからない。

どちらにせよ印刷されるまでの間は、パトカー側の判断で「違反として取り締まるか交通指導で終わらせるか」の判断ができるものと思われる。

当然、速度違反取締の中では、記録中に車が割り込んだり、記録失敗したりというケースが多々あるだろう。だから、これは当然である。

したがって印刷前なら、スピード違反をしていないことを強く主張したり、取締の適法性を指摘することは十分に意味があると思われる。

しかし、スピード違反の測定結果が、印刷されて記録されると、警察署内的に取締をしない説明ができない。印刷されていなければなんとでも言えるのであろう。

ちなみに移動型の取締器(いわゆるオービス等)では、違反速度はすぐ記録されるため、交渉の余地はないだろう。

 

もう一つは、交通指導という処分になったことだ。

ここでもう一つ大事なことを警察官が教えてくれた。

警「取り締まったとこみんな見てるから何もしないわけにはいかないでしょ。」

関係機関や一般人から見た時に、車を停止させておきながら無罪放免だと何やら具合が悪いらしい。

一応、「速度は計測できなかったが、厳重指導処分として注意した」という警察的なアリバイも必要だったのであろう。

ちなみに交通指導と言っても、実際には、免許証を確認して、氏名や住所を転記したあと「気を付けてくださいね」というだけだ。

その時に「推定速度124km/h」と記載されていた。やはり赤色灯を出す直前の速度を計測していたと思われる。

 

もみ消しは難しいが、記録に残らない範囲であれば、交通指導処分になることは十分にあり得ると言える。

 

パトカーはどこから湧いてくるのか?

さて、今回の疑問は、「パトカーにどこから追跡されたのか?」ということ。

パトカーに追跡されるケースとしては、パトカーが①前から来た、②後ろから来た、③横から来たの3つしかありえない。

前からくるパトカーとは?

前からくるというのは相対的な話で、実際には、自分が覆面パトカーを追い抜かすというケースだ。

これは最も一般的なケースだろう。走行車線をのろのろと走っていて、追い越し車線をかっ飛ばす車を追跡して御用にするというもの。

しかし私は確実に走行車線のパトカーを追い抜いてはいない。私は必ず追い越す時には車を確認して、「美女が乗っていないか、パトカーじゃないか」を確認する癖がついている。

覆面パトカーは、刑事たちが犯人を追跡するような車でなく、高速で取り締まるための車両ならすぐにわかる。まず、今の時代クラウンなどのセダンはかなり少ないので目立つ。さらに乗車人員も、高速隊員がヘルメットをかぶっていたり、なぞのアンテナがあったり、ドアミラーが複数あったりと、見分けやすい。

しかし多くの人は、そんなこと意識せずにビュンビュン抜かしてつかまっている。

ただ、前からくるパトカーは数メートル横を追い越すのだから、気を付ければ判別はとてもしやすい。

今回のパトカーは、前から来た(追い抜かした)のではないと断言できる。

 

後ろからくるパトカー

「高速で走行している違反車両の後ろを覆面パトカーが追跡して一気に追尾する。」ドラマだとよくあるシーンだが、実際にはまずない。というのも、いくら取締と言っても、100km/hを超えるときは、赤色灯の点灯が必要だからだ。そして、いるかいないかわからない違反車両を探すために、常時100km/hを超えて走行するのは警察車両も一般車両も危険だ。

したがって、現実的には、後ろから追い付くケースは殆どないと言っても過言ではない。

しかし見通しの良い一直線道路などでは可能性があるので十分注意願いたい。

 

 

横からくるパトカー(待ち伏せ)

一番多くて見抜きにくいのがこのケース。見通しの良いパーキングなどで待ち構えていて、スピードが速い車を確認すると、合流車線をもうダッシュで突入してきて、すぐに車の後ろを追跡するというもの。

本線上にいないため、抜かしたことにも気が付きにくい。

合流車線のもう加速も斜め後ろのため気づきにくい。

そしてこれは、私が発見したパーキングエリアの加速車線で獲物を待ち受けるパトカーだと思われる写真。

グーグルマップで掲載されている2012年の福島の松川PA下り線の様子である。

怪しいセダンが松川PAの退出路に停車している。

ここの松川PAの退出路は見通しもよく、直線でスピードが出やすそうなので絶好なのだろうか?

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Google マップ

この車、拡大してみよう。

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wikiに掲載されている覆面パトカーの参考画像とほぼ同一である。

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スピード違反で注意している人も餌食になりそうなのは圧倒的にこの待ち伏せ系だ。

特に高低差があるPAやSAで待ち伏せされた場合、ほぼ打つ手はありません。トラックの後ろなどに潜んで、瞬時に赤色灯を点灯させる。

ちなみに追尾の目安は200mとされているが、警察の内規だ。これよりも短いからと言って即座に取締が違法となるわけではないん。2~3秒程度の追尾で、サイレンを鳴らされたという事例もあるようなので、後続車両の確認には慎重を期す必要がある。

 

 

交通違反の罰金や反則金は?

さて、交通違反の罰則ですが、結構厳しい。

高速道路 50km/h以上:12点 10万円以下の罰金

40km/h以上50km/h未満:6点 10万円以下の罰金

35km/h以上40km/h未満:3点 40000円

30km/h以上35km/h未満:3点 30000円

25km/h以上30km/h未満:3点 25000円

20km/h以上25km/h未満:2点 20000円

15km/h以上20km/h未満:1点 15000円

15km/h未満:1点 12000円

 

40km/h以上のスピード違反は6点とシートベルト未装着(1点)とか、一時不停止(2点、7000円)と比べてもかなりのもの。

というのも40km/h以上の違反は、略式裁判→罰金となってしまう。

一方で、いわゆる青切符と言われる反則金は、罰金とは異なり、警察独自の罰金に類似した制度です。したがって、免許センターなどで免許停止や取り消しのために点数を管理されるが、いわゆる「刑罰」には該当しない。

しかし罰金は違う。高速道路で40km/h(一般道では30km/h)オーバーの場合「前科」が付く。あなたは前科一犯だ。

 

道路交通法違反は前科にならない?

「いやいや道路交通法違反は前科にならないよ」と聞いたことがある人もいるかもしれない。

前科とは一般的には「罰金刑以上の刑が確定、いわゆる有罪判決を受けたもの」を言う。

この定義で言うと残念ながら、、道路交通法違反であっても前科はつく。

しかし、実務的には、各市町村が犯罪人名簿というのを作成しているが、そこに乗るかが前科がどうかの判断となりうる。

これは一般的には罰金刑以上の刑罰に処せられた人が掲載される名簿。

犯歴事務規程によると、ここで、道交裁判(道路交通法、同施行令ほか)による処罰については、禁固以上のみを記載するとの定めがある。

したがって、痴漢や窃盗などによる罰金刑は、市町村の犯罪人名簿に記載されてしまう。

しかし、道交裁判による交通犯歴については記載されない。

ただ、市町村の犯罪人名簿は、通常閲覧できませんので、実際には不利益となることはないと考えられます。

田舎の町役場なんかは個人情報がダダ漏れなので、「○○さんが、犯罪者名簿に載ってたよ!」なんて噂になってしまうのだ。

 

この場合でも警察や検察による前科管理の記録には残ってしまうようです。

 

したがって、40km/h以上の速度違反の指摘をされた場合には、しっかりと自分自身の認識を示していくことが必要だ。

30km未満の場合は、最悪金銭だけなので、高い高い授業料だと思って泣く泣く切符にサインするという判断もありえるのだ。

 

まとめ

別に「取締に勝った俺すげ~」という話では断じてない。十分注意しながら運転していながら、あわや免許停止、罰金刑処分になりそうだなんて言うのは不覚以外の何物でもなく武勇伝でもなんでもない。

ただこんな経験をしましたよというだけの話である。