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涙と怨念のアメックスゴールドまつりを統括~そして伝説へ~

突如我々を襲ったアメックスショックから約1月がたった。

本来であれば、今頃は数百万~数千万のポイントを得たアメックス成金達が、莫大なるポイントの使い道を相談している頃だった。

しかし、雨金長者になり損ねた者たちは、アメックスの多額の請求に頭を抱えているのであった。

 

これは、アメックス成金になり損ねた者たちの涙と怨念の記録である。

もし、前編をご覧になられていない方はぜひ御覧頂いてからをお勧めしたい。

 

mairu-de-hawaii.hatenablog.jp

 

雨金バブルの熱狂

2016年8月。お盆のまっただ中にもかかわらず、毎朝、陸マイラー達は目覚めるとアメックスアプリを立ち上げた。

「しめしめ、今日も請求が来ているぞ。これで2000ポイントゲットだ」

そう、アメックスゴールドまつりは毎日、請求金額のチェックから始まる。

このころ、皆が雨金祭りに酔いしれていた。

 

「私は500万ポイントをゲットする予定」、「いやいや俺は1000万ポイントだ。」などという会話が飛び交っていた。

 

1000万ポイントと言えば、カード利用10億円分だ。

現金に換算すると500万円相当分。

500万円と言えば、サラリーマンが汗水流して1年間働いてやっと手にできる金額である。それがポチポチしただけでもらえるわけがない。そんなことは正気の沙汰ではない。ただ、そんな当たり前のことを口にする者はいなかった。

 

みんな酔いしれていたのだ。雨金バブルに。

 

雨金バブル絶頂期

8月に入り、陸マイラーブログは、アメックスの話題で持ちきりであった。

それも8月下旬に、U-NEXTの個別番組購入に対してポイントが付与された日から顕著になった。

U-NEXTは、7月から個別請求されるといううわさはあった。見放題プランの解約がキーになるなどいろいろな噂が飛び交い、7月の時点では個別請求になるか、まとめて請求になるかが分からなかったため、多くの人たちは様子として、数十番組を購入した。

その購入に対して、それでも数万~数十万ポイントが付与されたのだ。

皆、それを自分の目で確認すると、すぐさま個別番組を買いあさった。

個別番組を購入した日が、請求日となり、実際にアメックスから請求さて、ポイントが付与されるのは9月下旬。みなその日を心待ちにするのだった。

 

もちろん、それまでもポイントが多数付与される案件はあった。

しかしwimxの契約が必要であったり、simカードの契約が必要であったり、複数アカウントの作成が必要であったり、単価が高かったりとハードルが高かった。

しかしU-NEXTは違った。1アカウントの作成で、番組を購入するだけ。

しかも1番組54円~と、非常に安価だった。

 

54円の番組は約300番組。全て購入すると60万ポイントが付与。レンタル形態なので、2日間経過すると再度購入可能。月末までの10日間だけでも、300×5回=1500番組の購入が可能。合計300万ポイント分である。そして家族カードのアカウントを含めると最大で3000番組・計600万ポイント分の購入が可能となる。

多くのものたちは、この祭りに酔いしれた。そして上限の600万ポイント分を購入するものも多数あらわれた。

 

ここは余談であるが、付与停止後、54円番組だけに手を出していれば損害は、3000番組×54円=162,000円で済むはずだった。

しかし、欲深いものたちは、108円番組に手を出した。54円番組と違い108円番組は無限にある。

108円組は、タガが外れたように購入しまくり請求金額が数十万以上に跳ね上がってしまったのだ。損害は欲の量だけ、無限に広がっていくのだった。

 

リスクヘッジする者たち

U-NEXTは手軽に購入できるが、リスクも大きい。そう、U-NEXT社からアメックスへの請求が一本化されればそこで終りである。もしくは、「U-NEXTはポイント付与の対象外とする」と宣言されればそこで終りだった。

そこで、「できる投資家」たちは、0sim、wimax、スカパー、ソネットなど、投資先を分散することで、リスクヘッジした。

 

もちろん頭の片隅には、このキャンペーンがいつまで続くのかという疑問は常に存在した。

しかしそれを超える事実。なにしろ7月分に数十万ポイントがまるまるとついたのだ。

そもそも2000ポイントと言えば20万円利用しなければつかないポイントだ。

それがU-NEXTで1番組見るだけでポイントが付与されたのだ。

スカパー、携帯、0simの利用にすべて2000ポイントずつ付与されたのだ。

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7月当時にも「つくわけがない」「不正利用だ」揶揄する声は多数あった。しかし身を持ってついたという現実を体験したものたちは、「アメックスは約束通りポイントを付与する!」という確信を得て、一斉にポイント獲得に向けて動きだしたのだ。

まるで王蟲たちが爆走したように

 

9月9日アメックスショック

いつもと変わらない青空の日だった。

雨男は、いつもと同じように朝早く起きると、アメックスアプリを立ち上げる。

「そうか、今日はbiglobeの請求だけか、たった2000ポイントか。はやくU-NEXTの請求来ないかな」

そうつぶやくと食事をとり急いで会社へ向かう。

昨日妻に、「来年はヨーロッパにビジネスクラスで旅行に行こう」と誘った。

冗談だと思ったのか妻は「どこにそんなお金があるの?」と言いながらも「でもいつか行きたいね。伊豆でもいいからね♪」と笑顔で答える。

目下の悩みは、妻と行先を相談して決めるか、サプライズでチケットをプレゼントするかだ。それ以外にも「ブリティッシュエアウェイズで行くか、ワンワールド特典を使ってJALで行くか」など悩みは尽きない。「金の使い道に困るなんて初めてだ」一人つぶやく。

職場につき1時間ほど仕事をこなした後、いつものようにトイレに向かう。ポイント付与のチェックだ。

しかし、今日は付いていない。自分だけかと思い掲示板をチェックするがやはりみな付与されていないようだ。

「なんだよ、また付与遅れか。しっかりしろよアメックス」

そう、ポイント付与がシステムに多大な負担を与えたか、請求が集中するときはポイント付与遅れヤキモキさせられる。

8月のスカパーの時も夕方にやっと付与された、0simの請求名が代わった時も心配になったが、ちゃんと付与された。アメックスはいつでもやってくれる!そう信じて一抹の不安を覚えながらも仕事に向かう。

そして、夕方、再度アクセスするがポイントは付与されていない。「なんだよ、まだ付与されていないのか!・・・・っん?」

そう、2000ポイントは付与されていない、しかし先ほどよりも1ポイントだけ加算されているのだ!

最悪の事態が頭をよぎった。トイレに籠りきってポイント詳細を確認するとbiglobeの請求に1ポイントだけ付与されている。しかしボーナスポイントは付与されていない。「どういうことだ・・・・これは」雨男は真っ青になって掲示板を開くと、そこは阿鼻叫喚のさまを呈していたのだった。

 

自宅に帰るとPCに噛り付き、掲示板のリロードを繰り返す。しかし新たな情報は何もない。「アメックスからポイント付与中止のメールが来た!」という書き込みがあるが、他に届いたという報告はない。おそらく嘘だろう。いや嘘だと信じたい。

しかし23時ころ、アメックスからメールが来た。「ポイント付与は中止」と。

天を見上げて雨男はつぶやいた

 

「負けた」

 

(終)

 

突然の打ち切り

この突然の打ち切りの通知は9月9日(金)23時という異常な時間にメールが一方的に送られた。

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今回反感を買ったのは、これからポイント付与を行わないという話ではなく、過去すでに購入した分も、これから請求が来るものについては、ポイント付与をしないという、過去に遡ったポイント付与停止だったからである。

 

さらに問い合わせのコールセンターもすでに対応が出来ない時間であり、その後「土日」を挟むという絶妙なスケジュールで一方的に送られたものだ。

社会人なら取引先から無理難題を告げるメールが来たのですぐに電話したら「たった今帰りました」と言われた経験あるのではないか?「メールの送り逃げ」である。

 

アメックス自体の損害も発生すると思われる中での中止の判断は致し方ないかもしれない。

 

mairu-de-hawaii.hatenablog.jp

 

しかしこの不誠実な対応に掲示板では怒りが爆発した。

ただし時同じくしてアメックスの関係者を名乗るものが掲示板に「救済措置」についてほのめかすなどしたため、その後のアメックスの対応に注目が集まった。

 

この一方的な打ち切りに反発するユーザーの代表格は「上限なし組でもっとポイントが欲しい人たち」である。彼らの被害額は大きい。なにしろ、8月に全力でポイント付与されるべく数十万単位での請求を発生させたからである。

しかしそもそもが、キャンペーンの穴を突いた請求である。U-NEXTで1番組を購入しただけで、公共料金キャンペーンの対象となること自体がイレギュラーなこともあり、よほどでない限りは大きな声で批判できない。

さらにすでに、いくらかはポイントが付与されているので、下手に声を上げてカードの解約などされては元も子もないという弱みがある。

一方でさらに不満をいただいていなのは、「6月入会以降の60,000ポイントの上限組」である、上限組は損害額こそ少ないものの、上限設定を行った自分たちにもポイント付与を中止するということに対しての反発は非常に大きい。特に8月、9月に入会したものは、キャンペーンがあるから入会したのに、1度もポイントが付与されないという結果になってしまったのである。

彼らは失うものがないため、責任追及には積極的である。しかしそうは言っても上限が60,000ポイント。費用対効果を考えると、追及には限界がある。一時はブログ村がアメックスショック一色だったが、徐々に沈静化していった。

そう、アメックスのじらし戦術に負けて、徐々に気勢をそがれていってしまうのだった。

 

しかし掲示板と中心に、粘り強く日々、法的な問題への追及、道義的な責任についてなど様々な面からアメックスに対して非難を浴びせた。そこで「9月下旬に何らかの救済措置が出る」との話を引き出したのである。

 

期待されていた救済措置は「たった1万ポイント」

 

9月下旬。アメックスから救済措置が発表された。

しかしこの救済措置は、期待していた物とは全く異なるもので、3つのことで所有者のさらなる怒りを呼ぶのでした。

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①1万ポイント(少ない!)を付与するということ

②すでにポイントをもらえていた上限組も救済の対象としたこと。(盗人に追い銭)

③過去に入会歴があった人は今回のキャンペーン対象でも救済は対象外(最初からやれ)

 

まず①の1万ポイントという付与ポイント数が微妙。

アメックスのリワードプログラムは通常1P=0.3円分の価値。

ただし、毎年5,400円支払ってリワードプラスに入会すると、航空会社で1P=1円分としての利用や1P=1マイルに移行できます。

当初の予定通り6万ポイントならば、5,400円支払って、6万ポイントを6万マイルに移行することに大きな意味がありますが、1万ポイントを1万マイルに移行するのに5,400円支払うのは非常にもったいないですよね。

ということで、実はアメックスで1万ポイントだけもらっても使い道が非常に限られていて、むしろ使いにくい。

 

ということもあり、②の上限組に追い銭ばらまくくらいなら、もっと上限組に手厚い配慮してほしいというのは全くもっともな意見。や③の過去入会歴は救済対象外ならば、そもそも最初からキャンペーン対象にするなよ!って話だったり、結局今回の救済ではだ~れも喜んだ人はいなかった。

 

ちなみに、①については、ポイント付与が10月末なので、そのころ、「ポイントを実際に使おうかな~」と考えた人たちが、「1万マイルかと思ったら実は3000円分の価値しかなかった!」と怒り出すはずだが、それはまた未来の話。

 

アメックスまつりがもたらしたもの

・わずかな雨金成金

・残された数十万円の請求

・アメックスブランドの急落

・クレジットキャンペーンへの不信感

 

このアメックスまつりにより、最大で数百万のポイントが付与されるなど、史上最大級の出来事であった。この歴史に残る出来事に参加できたことは、今後の陸マイラー生活の一つの思い出になったことは間違いない。

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